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インフルエンザかも?と思ったら(受診・検査のタイミング)

11月12日に厚生労働省はインフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表しました。

そして日に日にインフルエンザの感染が拡大し、至る所で学級閉鎖などが起きています。

こんな中、風邪症状が出たり、近しい方がインフルエンザにかかったりすると、『自分も

インフルエンザにかかったかも?検査したほうがいいかな?』となりますよね。

ではいつ頃受診するのがいいのでしょう?

【インフルエンザの潜伏期間】

潜伏期間とは、病原体に接触してから発症するまでの期間です。インフルエンザウイルスの潜伏期間は、わずか1~4日と非常に短いのが特徴です。

ですので、インフルエンザ感染者と接触後、4日間程度は慎重に様子を見て、丸4日間経ってもだるさ・強い悪寒・発熱といった症状が出なければ、一応は安心と思って大丈夫でしょう。

【インフルエンザを周囲に移す可能性のある期間】

インフルエンザウイルスは、発症する1日前から感染力をもっているといわれています。

つまり、感染した当日から感染力をもっているということになります。

症状をはっきりと感じることのない、発症前から既に感染力をもっているのが、インフルエンザの感染拡大を止めることが容易ではない理由の一つです。

感染力は、発症後一週間程度まで持続し、特に発症してから3日ほどは感染力がピークに達するとされています。

予防接種を受けた方がインフルエンザに感染すると、そこまでの高熱が出ないことがあります。

このため、典型的症状ではなくてもインフルエンザに感染している可能性があります。

【検査・治療のタイミング】

では、インフルエンザ検査の適切な時期はどれくらいなのでしょうか。結論から言うと、「インフルエンザ検査は発症してから12時間後から48時間以内が望ましい」です。つまり発熱してから翌日から翌々日のタイミングが良いでしょう。

そもそもインフルエンザ抗原検査の感度は55%程度です。発症から時間が経つとともに感度が上がります。また、インフル様症状(発熱・咽頭痛・咳など)が強い方と感度が上がります。

つまり、症状が出始めて間もなかったり、症状が乏しい場合には感度が低く、偽陰性になる割合が高くなります。

症状がまだ乏しく、発症から12時間以内に抗原検査した場合、6割程度は偽陰性になるという報告があります。

一方、遅ければよいのかというとそうではありません。治療薬は早い方がよい効果が期待されるからです。抗ウイルス薬の投与開始が発症後12~24時間以内ではより症状期間を短縮できるとしています。

そもそも38度や39度発熱している状態を長期間放置すべきではありません。他の感染症のこともありますので、発熱が続く場合、48時間以上は放置しないようにしましょう。

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