AGA治療
AGA治療とは
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が毛根に影響を与えて、毛髪の成長期が短くなり、毛髪が細くなり、やがて抜け落ちるという現象です。AGA治療薬であるプロペシアとザガーロはこのDHTの産生を抑える作用があり、内服を継続することで薄毛の進行を遅らせる、または毛髪数の増加が期待できるお薬です。
医師による処方が必要ですが、自由診療のため保険適用外の治療となります。
20歳未満の方はこの治療を受けることは出来ません。
費用
初回処方時のみ保険外診療費¥2,000が別途かかります。
デュタステリド(ザガーロのジェネリック)(30錠) | 6,000円 |
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ザガーロ(30日分) | 10,500円 |
プロペシア(28日分) | 8,000円 |
フィナステリド(プロペシアのジェネリック)(28日分) | 5,000円 |
プロペシアとザガーロの違い
①効果
DHTの生成を促す酵素である5α-リクターゼには頭髪全体に存在している『Ⅰ型』と前頭部と頭頂部にしか存在しない『Ⅱ型』Iの2種類があります。プロペシアはⅡ型しか阻害することができませんが、ザガーロはⅠ型とⅡ型両方を阻害することができます。
②副作用
主な副作用として、性欲減退や勃起不全、精液量減少、射精障害などです。その他蕁麻疹等の過敏症や稀に肝機能障害があらわれることがあります。これらの副作用の発現率はザガーロのほうがプロペシアよりも高いとされています。 また、ザガーロにだけ出現する副作用として、脱毛症(体毛)、頭髪以外に毛が増える多毛症、乳房障害(乳房の痛みや違和感、膨らみ)が報告されていますが、これらの発現率は1%未満と非常に低いです。
使用方法
1日1回内服します。通常6か月以上の連続服用で効果が確認できると言われています。また、効果を持続させるためには継続的な服用が必要となります。なお、効果には個人差があります。
使用上の注意
副作用で挙げたように、性欲減退や勃起不全、精液量減少、射精障害などによって、男性不妊を引き起こす可能性があります。妊活中の男性はこれら副作用の出現に注意が必要です。
②献血禁止
プロペシアとザガーロ服用中の方は献血が出来ません。献血するにはプロペシア内服の方は1か月以上、ザガーロ服用の方は6か月以上の休薬期間が必要です。
③胎児へ悪影響を及ぼす可能性
妊娠中や妊娠している可能性のある女性が薬剤に触れると、有効成分が肌から吸収され、男子胎児の正常発育に影響を及ぼす可能性があります。女性が服用しないことはもちろんのこと、割れて破損した薬剤に触れないようにしてください。そのため、パートナーがいる方は薬剤の取り扱いに十分注意が必要です。
精液中への薬剤移行はごくわずかであり、胎児に影響はないとされています。
④肝機能障害
副作用のところでも挙げましたが、稀に肝機能障害を起こす場合があります。AGA治療中に肝機能障害が疑われる場合には、採血検査をさせていただくことがあります。
⑤PSA(前立腺癌の腫瘍マーカー)の低下
プロペシアやザガーロを内服中の方は、前立腺癌検査で測定されるPSA値を低下させることがあります。PSA検査を受ける場合には、AGA治療薬を服用中であることを医師にお伝えください。
色々な副作用や使用上の注意を述べましたが、これらの副作用は通常軽度で一時的ですので、使用方法や注意点を守って正しく服用することが大切です。AGA治療にご興味のある方はお気軽にご相談ください。
当院ではAGAのオンライン診療を行っています。
プラセンタ注射
プラセンタ注射とは
ラエンネックとメルスモンは、ヒト胎盤(プラセンタ)から抽出した医薬品です。
プラセンタには、ホルモンやアミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素などの有効成分が豊富に含まれており、古くから健康や美容に良いとされてきました。このプラセンタから抽出したエキスを注射することで、様々な効果が期待できるのがプラセンタ注射です。
当院では保険診療としてプラセンタ注射は行っておりません。自費診療となります。
20歳未満の方はこの治療を受けることは出来ません。
効果
① 美肌促進作用:メラニン色素の生成を抑えて、シミ・くすみを取り、コラーゲンの生成を支えて肌に張りが出ます。
② アンチエイジング:老化の原因となる活性酸素の発生を抑制・中和します。ダメージを受けた細胞を修復し新陳代謝を高めるので、皮膚のターンオーバーが正常化されます。
③ 血行促進・保湿:末梢の血行を促して冷え性を改善し、高い保湿力で長時間しっとりとした肌を維持します。
④ 肝機能障害の改善:ウイルスやアルコールで壊死した肝組織を修復し、肝細胞の死亡編成を改善します。
⑤ 疲労回復作用:朝起きたときの疲労感、日常的な倦怠感が軽減します。また、コリや腰痛・関節痛の改善が期待できます。
⑥ 抗アレルギー作用:アレルギー反応を抑制して、かゆみや発疹などを軽減します。また、免疫力アップも期待できます。
⑦ 更年期障害の改善:のぼせ・冷え・不眠・イライラ・頭痛・肩こり・疲労などの更年期症状を改善します。
費用
初回のみ保険外診療費¥1,000円が別途かかります。
※税込み
1アンプル | 900円 |
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2アンプル | 1,650円 |
注射の頻度
プラセンタ注射は定期的に打つことが効果的です。
最初の1か月は週に2回程度、その後は週1回程度のペースをお勧めします。
注射方法は皮下注射か筋肉注射になります。
ラエンネックとメルスモンの違い
ラエンネック
ラエンネックは肝機能障害の治療薬として開発されました。低下した肝機能が回復する効果が期待できます。
メルスモン
メルスモンは更年期障害・乳汁分泌不全の治療薬として開発されました。プラセンタが持つ内分泌調整作用や自律神経調節作用によって、ほてり・のぼせ・イライラなどの更年期症状を改善する効果が期待できます。
その他の違い
①プラセンタ含有量
ラエンネックの方がメルスモンよりも10%ほどプラセンタ含有量が多くなっています。
②注射時の痛み
メルスモンは薬剤の中に痛み止め成分が含まれているため、注射時の痛みが少ないというメリットがあります。
②副作用
ラエンネック:稀に頭痛が起きることがあります。
メルスモン:眠気が強く出る場合があります。
共通の副作用:かゆみ・発疹などのアレルギー症状、注射部位の内出血や痛み・だるさ等
ウイルスや細菌などに対する安全性
ウイルスや細菌が製品に混入しないようにするため、次のような汚染防止対策が講じられています。
① 原料提供者のスクリーニング(医療機関での検査・確認)
② 受入検査(B型肝炎・C型肝炎・エイズのウイルス検査)
③ ウイルスの不活化処理
④ 最終の製品試験にて、②のウイルスに加え、成人T細胞白血病とりんご病のウイルス検査で陰性確認
現在までにヒト胎盤を原料とした医薬品投与により、感染症が伝播したとの報告は国内外ともにありませんが、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病などの伝播リスクを完全に否定できないため、
プラセンタ製剤を使用した後は、今後献血・臓器提供は出来なくなります。
そのため、定期的に献血をしている方、骨髄バンクに登録されている方はプラセンタ注射を打つことは出来ません。ただし、臓器提供に関しては移植希望者が移植医療の適切な説明を受けたうえで、提供を受ける意思を明らかにしている場合は提供可能です。
にんにく注射
にんにく注射とは
にんにく注射とは、疲労回復に重要な「ビタミンB1」を主成分とした静脈注射です。
筋肉などに溜まる疲労やだるさの原因とされる乳酸を除去する作用や血行促進作用などがあり、疲労回復に有効です。
また、アルコール分解にビタミンB1が必要なため、飲みすぎたときにも効果があります。
ビタミンB1は食事やサプリメントでもある程度補うことができますが、即効性を求め場合には注射がより効果的です。
ちなみに、実際に薬剤ににんにく成分が入っているわけではなく、中に含まれる成分がにんにくのにおいに似ているため通称「にんにく注射」と呼ばれています
自由診療のため保険適用外の治療となります。
18歳未満の方はこの治療を受けることは出来ません。
効果
- 疲労回復
- 肩こり・腰痛の軽減
- 神経痛の軽減
- 胃腸機能の回復
- 代謝の改善
- 美容効果・美肌効果
- ダイエット効果
副作用
- 注射部位の痛みや腫れ・内出血・かゆみ等
- アレルギー反応
費用
初回のみ保険外診療費¥1,000円が別途かかります。
1回 | 1,100円 |
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ルミガン(まつ毛育毛剤)
ルミガンとは
ルミガンはもともと緑内障の治療薬ですが、その中の成分「ビマトプロスト」に発毛・育毛効果が認められ、まつ毛貧毛症治療にも用いられるようになりました。
医師による処方が必要ですが、自由診療のため保険適用外となります。
18歳未満の方はこの治療を受けることは出来ません。
まつ毛貧毛症とは
まつ毛の量が不十分であったり、不足していたりする状態をいいます。まつ毛が少ない・短い・薄いと感じる方はまつ毛貧毛症の可能性があります。
まつ毛は加齢によっても長さや濃さが減少しますが、まつ毛貧毛症の原因として最も身近なものは間違ったまつ毛ケアによる毛包(毛を成長させる器官)周辺へのダメージです。
(例:ビューラーでまつ毛をひっぱる・根元から立ち上げる、クレンジング時の摩擦、つけまつ毛・まつ毛エクステの使用)
他には、アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患や、抗がん剤などの副作用で毛が抜けることもあります。
効果
1日1回塗布することで、まつ毛が少ない・短い・細い・薄い等の症状を改善します。
個人差がありますが、効果が出るまでに3か月ほどかかります。
毎日の使用が効果的であり、使用を中止すると使用前のまつ毛の状態に戻ります。
また、発毛できる毛包がもともと少ない場合にはルミガンによる治療効果は得られません。
副作用
メラニンの増加により、まぶたの黒ずみや黒目の色が濃くなることがあります。
また、目の周りが多毛になることがあります。
費用
初回処方時のみ保険外診療費¥1,000円が別途でかかります。
※税込み
ルミガン1本(アプリケータ付き)※約2か月分 | 4,000円 |
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ルミガン1本(アプリケータ無し) | 3,000円 |
アプリケーター1袋 | 500円 |
使用方法
1日1回片側1摘ずつ、上まつ毛の生え際に毎日塗布します。塗り忘れた場合でも回数や塗る量を増やさず、必ず定められた用法・容量を守ってください。
※量や回数を増やしても効果が高まるものではありません。
※上まつ毛以外の場所に液が付いた場合はティッシュなどですぐ薬液を拭きとるか洗い流してください。